東京海上日動とJR東日本は、安全・安心・快適なMaaS(Mobility as a Service)社会実装推進と新たな保険サービスの共同開発に向けた業務提携契約を締結した。今後のMaaSの本格的な進展を見据えたもので、双方の強みを組み合わせてMaaS領域での新たな価値提供を狙う。具体的には、①MaaS・Suicaサービスの活用による新たな保険サービスの共同研究・開発②JR東日本が展開する「モビリティ・リンケージ・プラットフォーム」をはじめとするMaaSサービスの様々な利用シーンにおける安全・安心の提供―の2点を通じてシームレスな移動の実現や、安全・安心なMaaSサービスを提供する。
協業の第1弾として、今冬、事故発生時の新たな代替交通手段として、鉄道・バス・タクシー・シェアサイクル等の広範囲なモビリティサービスを、「シームレス」「キャッシュレス」「ペーパーレス」に提供する新たな保険サービスの開発に向けた実証実験を行う。まずは、東京海上日動の保険に加入する東京都内在住の顧客を対象に、ユーザビリティ検証を実施。現状の選択肢では、怪我のため自身で運転ができない等事故に遭った顧客の個別の事情にきめ細かく応えられないケースがあるが、実証実験を通じ、このようなケースに対する新たな選択肢を増やすことで、ユーザビリティがどのように変化するかを検証する。
将来的には、「事故発生時の代替交通手段」として、顧客の個別の事情等に応じて、Suica 連携による公共交通機関の利用やMaaSサービスを通じた多様なモビリティサービスといった新たな選択肢も利用可能とすることで、より価値ある保険サービスの開発を目指したいと考え。