東京海上日動は、がんが再発・転移した場合の補償を大幅に拡充する「がん再発転移補償特約」と、がん治療が長期にわたった場合の生活の質(QOL:Quality of Life)の維持を目的とした「がん生活支援特約」を、10月1日保険始期契約から発売する。がんの再発・転移までの経過期間および治癒・寛解の有無に関わらず保険金を支払う商品は保険業界で初めて。また、長期にわたり毎年保険金を支払う商品は損害保険業界で初となる。企業等が契約者となり、その構成員等が任意に加入する団体契約方式の商品。
がん患者の多くは、再発や転移に対する不安を抱えながら治療を行っているが、従来のがん保険では、元のがんが治癒をする前の転移や短期間のうちに再発した場合等は保険金を支払えない。「がん再発転移補償特約」では、再発・転移時の支払い条件を緩和することで、再発・転移した場合でも経済的な不安なく治療を受けられるように支援する。
また、がん治療期間中は、ウイッグやがん患者専用の下着・化粧品の購入費用等、治療費以外にも年間数十万円の費用がかかるケースがある。QOLを維持する観点から「がん生活支援特約」を開発。がん治療に伴い必要となる治療費以外の諸費用を補償する。
同社では、これら商品はSDGsのゴール3「すべての人に健康と福祉を」の達成にもつながるものと考えており、今後も、より進化した保険商品等の開発を通じ「がんとの共生」社会の実現、それによる持続可能な世界の実現に貢献していく考え。