Chubb損害保険(チャブ保険)は、長崎県長崎市に西日本カスタマーサービスセンターを開設すると発表した。業務開始予定は、今年12月。同社は全国20ヶ所にオフィスを構えているが、主な業務は東京本社が中心だ。新たに開設する西日本カスタマーサービスセンターが、事業拡大の一助になるとともに、事業中断を引き起こしかねない東京での災害や事故リスクを緩和する役割を担うことになる。
同センターでは損害保険に関する情報処理業務、保険金支払い処理業務、ITシステム開発業務などを行うことで、BCPの強化と同時に、特に西日本地区における顧客へのサービス向上を図る方針。
同社は今年、日本での事業開始から100周年を迎えた。代表取締役社長兼CEOのブラッド・ベネット氏は、「西日本カスタマーサービスセンターは、当社のお客さまへのサービス提供能力を高めると同時に、継続的な事業拡大の鍵となります。これからの100年間もお客さまを第一に考えてまいります」とコメントしている。また、取締役兼チーフ・オペレーション・ オフィサー(COO)ウィリアム・ワーバ氏は、コロナ禍においてBCPプロトコルを実施し、95%の社員が在宅勤務をしながら、顧客や販売パートナーへサービスを提供し続けることができたとする一方で、「東京地区に事業中断に至るような事象が発生した場合、従業員を一拠点に集中させている企業は大打撃を受けることとなります」と懸念。西日本カスタマーサービスセンターの設立を検討する上で、長崎県および長崎市がニーズに応えてくれると確信したと述べている。
施設概要
事業所名:Chubb損害保険株式会社 西日本カスタマーサービスセンター
立地場所:Jプロ新大工ビル(仮称)(長崎市伊勢町4-14)
開設時期:2020年12月1日(予定)
雇用人数:100名(開設後5年間)