少額短期保険業者のjustInCase(ジャストインケース)が1月20日から発売している日本初のP2P保険である「わりかん保険」の保険料が発売3カ月を経過しても0円を維持していることがわかった。同社は毎月7日に保険金支払い件数に基づいた保険料を契約者に伝えることになっているが、5月7日に4月の保険金支払い件数は0件、保険料も0円になったことをメールで契約者に伝えた。
これで発売以後、2~4月の保険料はすべて0円となり、保険契約者の負担は発生していない。今後、がん罹患者が発生し、保険金支払いが生じた場合は、保険金額に管理費を加えた金額を、契約者間で「わりかん」して支払う。保険金の支払いが発生しなければ、今後も保険料0円が続くことになる。
「わりかん保険」はjustInCaseが開発した日本初のP2P(Peer-to-peer )保険で、保険料算出の根拠や保険料の使い道、契約者数、保険金支払額、管理費用などをすぺてオープンにした高い「透明性」が最大の特徴だ。保険加入時には保険料の支払いは不要で、毎月の保険金の発生額に応じて保険料が変動する特徴を持つ。毎月(毎年)決められた保険料を支払う通常の保険商品とは異なり、保険料が「後払いになるユニークな商品だ。
今年2月に同社が発売した「わりかん保険」はがんに罹患したら一時金として80万円を支払うというシンプルな「がん保険」となっており、今後同社では第2弾、第3弾のわりかん保険の発売も視野に入れている。
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