政府の緊急事態宣言の発令を受けて、損保各社の代理店も対面での営業自粛を余儀なくされている。こうした中、三井住友海上では2月に導入した新代理店システム「MS1 Brain(エムエスワン・ブレイン)」に搭載した「パーソナライズド動画」機能を駆使して、非対面での満期案内や個々人にあった最適な補償プランの提案を開始している。
「MS1 Brain」に搭載されているAIが最適な保険プランを導き出し、満期案内の際に一人ひとりに応じた最適なプランの提供を行う。動画で提案する補償内容などはパーソナライズされており、契約者は補償の漏れがないか、追加するべき補償は何かなどを把握することが容易になるという。
活用方法はいたって簡単で、顧客が自分のスマホで、代理店から郵送されてきた満期案内に記載されているQRコードを読み取れば、動画を視聴することが可能だ。個人向け自動車保険の契約者を対象に、2020年5月満期分から提供を開始しており、対象の保険商品は順次拡大していく予定だ。
新型コロナウイルスによる緊急事態宣言を受け、5月6日までの間、同社の代理店では、原則として顧客との対面を控え、電話・郵送募集による保険手続きを行うことにしている。こうした中、顧客と面談しなくても保険提案が可能となるため、利便性の高いシステムとして活用が広がりそうだ。