日本損害保険協会はこのほど、「第21回自動車盗難事故実態調査結果」を発表した。この調査は2000年度から、自動車本体の盗難事故や車上ねらい事故の実態を調査しているもので、今年は2月の1ヶ月間で損保18社の車両保険金支払い事案をもとに集計した。
それによると、車両本体の盗難が多かったのは車名別に「ランドクルーザー」〈18.1%)、「プリウス」(16.8%〉、「レクサス(LX)](10.8%)の順となった。このワースト3車種は昨年度と同じで、昨年はレクサス、プリウス、ランドクルーザーの順だった。ワースト3位までで全体の5割前後を占める傾向は変わっていない。
また、「車両本体盗難1件あたりの支払い保険金」は、401.4万円となり、昨年度の361.4万円から約40万円上昇し、高額な車両がターゲットになることがわかった。「盗難発生時間帯」で最も発生率が高いのは深夜~朝(22時~9時)で、全体の約7割を占めた。「盗難発生場所」は自宅(屋外〉が74.1%と最も多く、屋外駐車場の車両が圧倒的に狙われやすい傾向が判明した。