明治安田生命は、IBM(最高経営責任者アービンド・クリシュナ)が表彰する「Women Leaders in AI 2020」に、同社職員が金融業界で初めて選出されたと発表した。
Women Leaders in AI 2020は、IBMがAI技術を活用しビジネスの変革や成長、イノベーションの促進に貢献した女性を表彰するアワードで、今年は12ヵ国から35名の女性が選出された。
明治安田生命では、2019年度に自然言語解析と学習機能を備えた「IBM Watson 」の技術を活用したAI分析基盤を導入。顧客サービス品質向上に向けた取組みを開始している。今回の受賞は、事務サービスの品質向上を目的としたAIの有効活用とその実績、さらに社内での活用推進に向けた取り組みが評価されたもので、総合法人第一部 法人営業課長 加藤 淳子氏が受賞した。同氏は前所属の事務サービス企画部 事務サービス品質管理室での実績が評価された。
具体的には、「IBM Watson」を活用して、文章などの「非構造化データ」にAIを活用することで、テキストなど自然言語データをはじめ、膨大なビッグデータの分類・抽出作業の効率化や、データ分析による潜在課題の可視化を実現した。また、使いやすいUI(ユーザー・インターフェース)とAIによるサポートにより、生保業界初の試みとして担当者(エンドユーザー)自らによる、迅速かつ簡易的な分析に取り組んでいる。
こうした取り組みは、受賞者が中心となって社内に活用を推進し、現在では幅広い部署で活用されている。年間1500時間の業務効率化をすでに実現し、さらに今後は約3300時間の業務効率化を予定しているという。
明治安田生命のニュースリリース