標準生命表の改定で保険料はどうなる?

生命保険各社が加盟する公益社団法人日本アクチュアリー会は2018年4月に「標準生命表」を改定する。2007年以来、実に11年ぶりとなる改定だ。平均寿命は2007年と比べ、男女とも1歳以上伸び、全年齢で死亡率が減少している。特に30~50歳男性の死亡率は2割以上改善しているという。

標準生命表は、生命保険会社が保険料を算出する際に根拠となるデータであり、多くの保険商品の保険料に影響を及ぼす。死亡率が低下するということは、それだけ死亡保険金の支払いが減ることになるため、終身保険や定期保険などの死亡保険の保険料は下がる要因となる。10年定期の定期保険では、5〜10%程度の低下になると見られる。

ただ、貯蓄性の終身保険は今年4月の標準利率の改定(平準払い)で、保険料が値上げされる。会社や契約年齢によっても異なるが、30%程度値上がりするケースもある。18年4月の標準生命表の改定で、値下がりしても、今年4月の値上げ分を吸収するまでには至らないようだ。保険料改定は、新契約分が対象であり、既存の契約には影響はないので注意が必要。

一方、標準生命表の改定は、医療やがん保険など、生前給付型の保険は値上げ圧力となって表れる。死亡率の低下が進むということは、長寿化が進み、病気になって入院・手術する人が増えるということ。そのため、医療保険などの給付金の支払いが増加するため、保険料の値上げにつながる。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

オススメの記事

  1. MS&ADインシュアランスグルプのあいおいニッセイ同和損保は医療機関で課題になっている未収金問題の解…
  2. 日本生命は野村総合研究所とリクルートライフスタイルと共同で、ヘルスケア事業に本格参入する。 企…
  3. 三井住友海上は、4月 から、「【安マネ認定セミナー専用】事故時協力特約」の販売を開始した。国土交通省…
  4. 東京海上日動あんしん生命は、NTTドコモと共同で、2年間平均で8000歩あるけば、保険料の一部を還付…
  5. 標準利率の改定で貯蓄性保険に駆け込み需要発生 「貯蓄性保険の2月の申込件数は、過去最高を記録してい…
  6. 東京海上日動は4月から、トータルアシスト自動車保険とトータルアシスト超保険に加入の顧客を対象に、ドラ…
  7. MS&ADインシュアランスグループのあいおいニッセイ同和損保は、急ブレーキや急発進の有無など、「運転…
  8. 損害保険ジャパン日本興亜(西澤 敬二社長)は、東日本大震災の発生から6 年目を迎える今年、「災害への…
  9. 生命保険に加入する目的とは何か? 「いくら」×「いつまで」を考える 「生命保…
  10. 損害保険ジャパン日本興亜(西澤 敬二社長)は、スマートフォンの普及や Social Networki…
ページ上部へ戻る