第一生命は、予防接種のための国際金融ファシリティ(以下「IFFIm」)が発行するワクチン債に約158億円投資したと6月29日に発表した。新型コロナウイルスのワクチン開発を目的としてIFFImが世界で初めて発行するワクチン債で、日本からの投資は同社のみ。
IFFImは、GAVIアライアンス(以下「GAVI」)の予防接種プログラムのための資金を円滑に提供することを目的に2006年に設立された多国間開発機構で、世界銀行が財務管理を行っている。今回の債券で調達された資金は、GAVIを通じて「感染症流行対策イノベーション連合」 (以下「CEPI」)に供給される。CEPIは、有効なワクチンが存在しない感染症に対するワクチン開発・供給を行う機関であり、今般の資金はCEPIが行う新型コロナウイルスのワクチン開発プロジェクトに充当される。
同社は、幅広い資産で運用する「ユニバーサル・オーナー」として、「QOL向上」「地方創生・地域活性化」「気候変動」を重点テーマとしてESG投資を推進。国際開発金融機関等が発行するSDGs債にも積極的に投資しており、新型コロナウイルス対策を目的とした SDGs債には、今回の投資を含めて計3件、約362億円の投資を行っている。新型コロナウイルスのワクチン早期開発に向けたIFFImとCEPIの取組を資金面からサポートする方針。