第一生命は、7月より保有契約の手続処理(保全)領域にAI-OCR基盤を導入する。請求書など同社所定の帳票のみならず、病院が発行する診断書や本人確認書類である健康保険証といった非定型帳票含め、約700種類の帳票を自動的に読み取り、事務処理のさらなる効率化を実現。年間約300万件の手続きにおける目視での書類点検や、記載内容の入力業務等について約40%の効率化を目指す。
同社では、契約内容の変更、保険金・給付金の支払いの事務処理を進めるため、1日平均で約7万枚の書類やイメージ等を目視で点検。これまでもデジタル化やRPA、チャットボット等の導入といった自動化を進めてきたが、今回導入するAI-OCR基盤は、読み取った情報の確信度が高い場合はそのまま処理する一方、確信度の低いものは自動的に抽出され、人の目による確認・補正というステップに流れるため、効率的な事務オペレーションを実現できる。同社によると、非定型帳票も対象に含めて、確信度を活用した自動化を実現した事例は生命保険業界で初めてだという。