損保ジャパンは6月15日、愛知県の2020年度「自動運転社会実装プロジェクト推進事業」への参画を発表した。同社は同事業の実施主体であるNTTドコモをはじめ、他の参画企業と共に、感染症対策を踏まえた車室空間のあり方にも配慮した自動運転コンセプト車両の検討など、社会実装のあり方を技術面、運用面の両面から追求する導入シミュレーションを県内3地域で実施していく。
愛知県は将来の自動運転サービスの実現を目指し、全国に先駆けて2016年度から自動運転の実証実験を積み重ねてきた。昨年度からは内閣府の「未来技術社会実装事業」の枠組みを活用し、自動運転によるビジネスモデルの構築を推進。今年度は、この取組みをさらに加速するため、「自動運転社会実装プロジェクト推進事業」を実施する。
同社は従来の「事故に備える損保」から「事故を防ぐ損保」への変革に挑戦。2019年2月には、アイサンテクノロジー(株)と(株)ティアフォーと業務提携し、安心・安全な自動運転サービス実証を支えるためのインシュアテックソリューション「Level ⅣDiscovery」の開発を進めてきた。今事業では、安心・安全に実施できるよう「Level IVDiscovery」のソリューションである走行前の「リスクセスメント」や走行中の「見守り・トラブル対応」を提供する。同社では、事業への参画を通じて、一層産官学連携を進めるとともに、「安心・安全な自動運転社会」の実現に向けて研究をさらに加速させ、自動運転技術の社会実装に貢献していく。
インシュアテックソリューション「Level Ⅳ Discovery」
安心・安全に自動運転実証実験を実施するために、主に以下のソリューションをパッケージで提供。
・走行前:リスクアセスメント
・走行中:見守り・トラブル対応
・事故後:自動運転専用保険
【参画企業】
株式会社NTTドコモ(代表取締役:吉澤 和弘)、アイサンテクノロジー株式会社(代表取締役社長:加藤 淳)、株式会社ティアフォー(代表取締役:武田一哉)、岡谷鋼機株式会社(取締役社長:岡谷 篤一)、名古屋鉄道株式会社(代表取締役社長:安藤 隆司)、名鉄バス株式会社(代表取締役社長:清水 良一)、名鉄東部交通株式会社(取締役社長:大竹 宏)、株式会社メイテツコム(取締役社長:犬塚 一広)、愛知製鋼株式会社(代表取締役社長:藤岡 高広)、国立大学法人名古屋大学(総長:松尾 清一)