損保ジャパンおよびSOMPOリスクマネジメントは、マクニカと振動センサーなどを使用した重要設備の状態監視や可視化、センシングデータの蓄積が可能となるIoT製品のパッケージ提供と、それらデータや技術を用いた保険の開発ならびに最適な保険提案を行う新サービスを5月から提供開始した。
IoT技術の進展により、製造業においても工場内のセンシングが進みスマート化に取り組む企業がある一方で、先端技術の活用が進んでいる企業はまだ限定的だ。企業の先端技術の活用を阻害している要因として、導入における費用対効果や実際に工場現場で効果的に使えるか等の懸念から、導入を躊躇することが挙げられる。
また、日本企業のIoT導入率と導入予定を踏まえると、今後さらに欧米企業に遅れをとることが懸念され、企業のIoT導入を後押ししていくことは、企業の国際競争力を維持するうえで、ますます重要性が高まると考えられる。マクニカはAI×IoTに企業として積極的取り組んでおり、AIxIotの分野で損保ジャパンとしても注目していたベンダー企業という。デバイスからAIまでのスマートファクトリーソリューションをワンストップで提供可能であり、損保ジャパンの顧客層は幅が広いためそれらに対応するだけの体制も必要だった。
マクニカは、グループの持つ多様な商品ラインナップや技術力を活かして、製造業を中心に、コンサルティングから、センシングデータ収集、AIモデルの開発・組み込み、システム運用までをワンストップでサポート。損保ジャパンとSOMPOリスクは、企業向けの建物(工場)や設備・機械の損害を補償する保険およびその関連サービスを提供する。