第一生命ホールディングス(HD)は4月1日、2020年度3月期の通期業績予想を修正した。海外金利の低下や持分法適用会社の株価の大幅な下落に伴うもので、2019年5月に発表した期初予想から、経常利益・純利益ともに約2000億円下落させた。コロナウイルスの蔓延による市況の混乱を受けてのものと見られる。
具体的には第一フロンティア生命の市場価格調整にかかわる責任準備金の繰入負担が、海外金利の影響を受けて1605億円増加する見込みに加え、持分法適用会社である米国ジャナス・ヘンダーソングループの株価の大幅な下落に伴う有価証券の額の減少にかかわる「その他経常費用485億円」を計上する見込みであることが主因だ。
ただし株主還元の原資であるグループ修正利益(約2400億円)についての修正はないうえ、配当予想も1株あたり配当金62円から修正していない。