損保ジャパンは、自動車保険の事故対応時の顧客対応の品質向上を目的に、VR(Virtual Reality)による社員向け教育ツールを開発し、6月から活用している。VRの活用によって、疑似体験による高い臨場感や復習効果の高さが得られ、また、ゴーグルの装着で研修が受けられるため場所や時間を選ばず、集合研修・自動車の準備などが不要となる。
同社では最新のデジタル技術を取り入れたVRによる人材育成を推進している。運転経験が少ない、交通事故の経験がないと言った社員がVR上で事故に遭うという非日常を体験することで、事故の状況を理解するスキルが身につき、被害に遭った顧客の気持ちに寄り添った高品質なサービスを提供できる効果が期待できるという。
今後は、自然災害対応に備えた人材育成にもVR学習ツールを取り入れる計画。全国の保険金サービス拠点への展開も検討する方針だ。