第一生命は「第一生命のESG投資の基本方針」を策定し、2020年4月22日に内容を公表した。
具体的な方針は3点ある。1点目は2023年度末までに、全資産の運用方針・運用プロセスにESGを組込む。企業評価のみならず国債等の全資産のリサーチプロセス、資産配分の決定・各資産の投資判断において体系的に考慮する。
2点目は、「QOL向上」「気候変動の緩和」「地方創生・地域活性化」といった同社が設定した重点的な社会課題の解決に向けた投融資を実施。2023年度までに累計投資額倍増以上を目指す。3点目は、積極的な対話を通じて投資先企業のESG取組みを後押しする。
同社はユニバーサル・オーナーとして顧客から預かった約36兆円の資金を幅広い資産で運用してきた。近年の少子高齢化の進展、地球温暖化・貧富の差の拡大など社会の持続可能性を脅かす課題にどう立ち向かうかが重要課題となっており、同社では、持続可能な社会の実現に向けたESG投資の取組みが顧客に対する受託者責任との考えから基本方針を策定。今後、基本方針に基づき、社会課題解決に向けたESG投資を強力に推進し、持続可能な社会の実現に貢献していく方針だ。
第一生命のESG投資の基本方針
◎中長期視点で幅広い資産を保有するユニバーサル・オーナーとして、ESG投資を資産運用の柱として位置付け、運用収益の獲得と社会課題解決の両立を目指す
◎〝第一生命らしい〟ESG投資として「ポジティブ・インパクトの創出」や「エンゲージメント(投資先企業との対話)」に力点を置いた取組みを推進する。