楽天生命と第一生命が業務提携
- 2018/4/24
- ニュース
大手生保と新興生保のビッグなカップルが誕生しそうだ。第一生命ホールディングスと楽天グループの楽天生命は4月23日、業務提携について基本合意したことを発表した。
業務提携の内容は主に2つ。一つは楽天市場の出店企業向けのサービスの一環として、出店者および出店者従業員に向けた第一生命グループの保険商品を、楽天生命を通じて紹介・販売すること。具体的には、第一生命ホールディングス傘下のネオファースト生命が楽天市場の出店企業向けにカスタマイズした保険を、楽天生命の営業組織が、同企業の顧客向けに紹介・販売する。金融庁の認可を前提に、2018年のうちに開始する計画だ。
もう一つは、先端技術やサービスに関する調査・研究などの共同研究だ。楽天グループと第一生命グループの持つリソースを踏まえて、両社が国内外に有するテクノロジーおよびスタートアップ企業とのネットワークを生かして、新たな商品・サービス開発に資する共同研究を検討していく。
楽天生命は国内最大のEコーマース「楽天市場」を中心に70を超える事業を幅広く展開する楽天グループの一員として、インターネットやモバイルなどを通じた保険販売で、同グループ会員に対して保障を提供している。さらに、楽天市場などEコマース分野を中心に培われた楽天グループのデータ分析の強みを生かして、先端的な技術研究を実務の両面から、革新的な生命保険商品・サービスの開発に取り組んでいる。
第一生命グループは今年度から新たにスタートした中期経営計画「CONNECT 2020」で、業種や業界の垣根を超えて複数の企業・団体が共存共栄する仕組みを目指して、外部の知見やアイディアを活用しながら、生命保険事業のイノベーション創出に取り組んでいる。加えて、マーケティングの強化、商品・サービスの拡充、販売チャネルの高度化・多様化を重点分野に位置づけている。
両社は商品供給分野で第一生命グループの強みである経営者保険や貯蓄性保険などを、楽天グループの顧客基盤に向けて展開する計画を掲げている。